水と油 in Europe
イギリス / ブライトン
イギリス / ニューベリー
イギリス / イーストリー
5月11日
みなさん!ご機嫌いかがですか?ゴールデンウィークも終わり休みボケなんかしてませんか?さあ、今回の水と油イギリスツアーもがっつりリポートさせて頂きますよ。今回もいつものツアー出発の聖地・成田空港の銀座ライオンから勿論始りました。成田空港の銀座ライオンというとなんだか、『一体どこなんだ!』って感じですが、成田空港内にある喫茶店?です。この説明もなんだかよくわからない。あわあわ…。
で、今回はもう皆さんご存知の通り、イギリス三都市ツアーなんでが、その一番最初の都市ブライトンは、前回『スープ』でお世話になっているので少し心に余裕があり、ブライトンの近づくにつれどこからともなく、『はい、はい、はい。』と言う声が車の中に響きました。ブライトンに着くと、これは演劇祭があるからなのか、前回より人が多く活気があります。水ちゃん油ちゃん初の演劇祭INでの参加。是非ともがんばって勝ちたいところです。いいえ!mustです。勝たなければならないのです。気合いを入れていざ劇場へ。劇場に行くとエディンバラお世話になった、アリスやマーヤンが笑顔で出迎えてくれ『懐かしいね。』などと回想に浸っていると、アリスがぼそっと一言、『あなたたち、明日到着すると思ってた。』と衝撃発言をしてくれました。そうなんです。今日、泊まるところがなくなってしまったみたいなんです。いきなりピンチなんです。とそこに劇場主デビットが現れアリスとなにか話しています。話し終わったアリスの顔から笑顔がこぼれます。なんだなんだとアリスの言うことに一同固唾を飲んで耳をすませると、『あなたたちはラッキーよ!デビットの家の上に住んでいる人が今日たまたま別場所に行って家を空けるから、あなたたちその家に泊まっていいそうよ。』とこれまた衝撃発言!!えっ!イギリスの人ってそんなにオープンなの?と困惑しつつ本日の宿泊場所となるデビットさんちの上の家に。家にはひとのよさそうな男性が、忙しそうに荷物を抱え『どうぞ、好きに使ってくれ。』恐らくこう言い残しさわやかな笑顔とともに颯爽と家を後にしていきました。状況がいまいちの見込めない僕らに、デビットの奥さんが『それでは私が部屋の案内をするわ。』と戸惑う僕らに部屋を一つ一つ紹介してくれました。紹介しながら、奥さんも初めて入ったのか部屋に入るたびに『わお!わお!』と驚いていました。中には瞑想室のような部屋があったり、ガラス張りの部屋があったりと、どの部屋も一風変わった感じで、インドかどこかの宗教らしき写真がそこかしこに。その中の一部屋の布団は今朝まで明らかに家主さんが寝ていたことを示すよれっつぷりで生活観バリバリ。本当にお借りしていいのかと思ったのですが他に行く当てもなく、甘えさせて頂く事にしました。逆に僕の家に外国人が8人が泊めてくださいと来た時に、僕が1日家を空けるからといっていきなり泊めてあげられるかと考えてみると、出来ないなと思い家主さんの懐の広さを思い知らされました。家主さん本当にありがとうございました。みなさんにはできますか?
そんなことで、1日とは言えキッチン付きのお家に泊まれることになった水ちゃん油ちゃん。キッチン付きといえばもうお分かりの通りそう自炊です。本日のシェフはじゅんじゅん・つじっちょそして、私すがぽんでした。メニューはサラダ・中華風焼きそば・パエリアで、相変わらずじゅんじゅんシェフのパエリアはめちゃうまでした。おなかも一杯になりそれぞれの部屋に入りふと横になるとな・な・な・な・な・な・な・なんと。部屋にまっかな棺桶が…。なんなんでしょうか…。これには一体どんな意味があるんでしょうか?ヒィー!!異文化交流って難しいですなー。今日は早く良い子にして寝る事にします。
5月12日
昨日の部屋決めの時に、「ソファで、いいすよ!俺は。」と言ったら、本当にソファで寝ることになってしまい、なれないソファなので、目がさめると硬直したまま思いっきりえびぞっていたりしていて、あまりの未体験なポーズに顔を赤らめる今日この頃です。そして、気付くと、少々腰のあたりが…。あっ、おのでらんです。なんだかこうやって書くのも、ものすごい久しぶりな感じですね。あまりの遅筆のため、編集長に2軍行きを宣告されてなかなか登板の機会がなかったのですが、やっと戻ってまいりました。気合いを入れて書かないと、また2軍に落とされるので、がんばりましょうっと。
さて、本日のご予定は、明日からの本番に備えての仕込みなんですけど、劇場を使える時間が午後の3時からなので、それまでは、建物の中にある別のスペースで小道具を作ったりといつも通りの展開です。ただ一つ、今回は、な、なんとドアが丸ごと運ばれてきちゃっているんですよ。驚くべき事です。どの位すごいかは伝わらないかもしれませんが、今までは分解して持ってきて、組み立てて色まで塗って、ほぼ1日かかっていた作業が1時間で…。もう、一同大喜びです。こんなに楽しちゃって良いのでしょうか?もしかすると嵐の前の…。いやいや、悪い事は考えずに先に進みましょう。
3時に劇場に入ると、早速スタッフの方々がてきぱきと仕事をこなしていきます。ここでも、日本から強力なスタッフがついてきてくれているので、至れり尽せりと何もかもが順調です。水と油メンバーはあっという間にやる事がなくなったので、つじっちょの号令で外でチラシ配りをやる事に。こんなにすばらしい段取りならば、素敵な大道芸でお客も沢山ゲットせねばと、はりきってメインストリートに出かけていったのですが、あれ!さっきまで原宿の竹下通りの様な賑わいを見せていた通りが、だーれもいません。良く見ると店が全て閉まっちゃてます。おい、おい、慌てて、他もまわったのですが、いるのは水と油には全然興味なんかないと思われるイチャイチャカップルか、老人ばかり…。すがぽんは、やけで犬にわたしています。今日は日曜日なんですけど、こちらでは店は早くしまっちゃうんですね。お目当ての人たちは皆、街から帰ってしまったんですね。このままでは、準備はバッチリでも、お客が…。うなだれるメンバー。一斉につじっちょに向かい「宣伝は?お客くるの?」と責任転嫁です。「もうちょっと、早く始めればよかったですね。フフフッ」と何故か、つじっちょの顔には余裕が…。大丈夫なんでしょうか?
明日、初日です。こんな調子で水と油inブライトン勝てるんでしょうか?お客さん来てください。お願いします。ホントお願いします。
5月13日
こんにちは。じゅんじゅんです。今回も始まりました。水ちゃん油ちゃんの海外ツアー。イギリス編です。今日は本番初日。昨日移ったホテルは家庭的な雰囲気で過ごしやすく、やりました!なんとキッチンも付いています。いわゆる一つの「勝手におやんなさいよ。」的な空気で助かりました。街中で劇場にも遠くなくいいことずくめです。早速朝食をとり劇場へ。今回手伝ってくれるスタッフ、マーティンはちゃんと9時前に劇場に来てくれました。阿部さんが早速昨日の残りから作業を始めます。いやしかし今回のツアーには音響の伊藤さんと照明の阿部さんという二人の超強力スタッフに加え衣装の恵美ちゃんという豪華布陣に同行してもらっているのですが、仕込みがスムーズ!!こちらはほぼ舞台上のことに専念できるし前回のイギリスツアーとは全然違うなあ。そんで今回はフェスティバルの招待参加ということで劇場のパンフだけでなくちゃ〜んとかっちょいい総合パンフレットに写真とともに紹介されているのです。イヤー水ちゃん油ちゃんもここまできたなあ。
順調に進みほぼ予定どうりにゲネをはじめようかと言う時に突然「ザザー」というすごい音が、、、。外を見るとゲゲッ!すげー豪雨、、、。おい、こんな雨で人来んのかなあ。今回はブライトンで6回もやるんですが、ただでさえ「ちょっと回数多いんじゃないのかなあ」と思っていた上にこの大雨。初日はまず人は来ねーな、とあきらめていましたが、しかし雨でびしょびしょになりながらお昼のベーグルを買ってきたつじっちょがうれしそうな顔で入ってきました。「さっきアリスに聞いたんだけど、今日予約が100人以上入ってるってさ!」なんですと!100人以上ですと!ということは水と油を観たいというイギリス人が100人以上いるという事ですか!!!をを、これは、こぅれぅは、、、!英国と日本の間にぃ、水と油という掛け橋がくゎくゎろうとしているのですかああああぅぅぅ。はぁはぁ、、、、。そんなつんのめった熱いハートを冷やすかのように相変わらず雨はがんがんふりっぱなしです。まあどうなるかは蓋を空けてみんとわからんがな、と思いつつゲネを終え、そうこうしているうちにあっという間に本番の時間が近づいてきます。しかしいつも思うけど初日ってばたばたしてるうちに本番になっちゃうんだよねえ。楽屋では恵美ちゃんがてきぱきとみんなの衣装のアイロンがけをしています。ギリギリになって「恵美さんここがやぶけてます。」と衣装を持ってくるスガちゃん。あんたそういうのは早めにやっとけよ!
時間になり「よっしゃ」と気合いを入れてセッティングに。開場するとがんがん人が入ってくる入ってくる。全然人の気配が止まりません。去年はブライトン初日30人だったもんなぁ。イヤーいっぱい来てるみたいだぞ。暗くなり始めて開演です。最初若干硬いかなと思われましたが、まずまずの空気で作品は進み無事に最後まで行きました。カーテンコールに出ると、熱のこもった拍手&ピューピューと口笛も鳴っています。うわー、こんなんはじめてじゃ!イヤー良かったんでないの?裏でホッと一息。お客さんも130〜140人ほど入ってました。ここはキャパ200人だからまずまずの埋まり具合。劇場主のデヴィッドは「初日の月曜からこんなに入るとは思わなかった。」といっていました。早速着替えて劇場のバーでビールをもらい乾杯です。そんで近くのパブに移動しそこで改めて乾杯しました。まずはブライトン初のIN参加にて一勝ということで!
5月14日
本番初日も無事終えさわやかな朝でございます。みなさん驚くなかれ。イギリス初日から驚き、桃の木、山椒の木。ブリキに狸に洗濯機、やって来い来い巨大メカ!チェキラ!なんとびっくり100人越えしちゃいました。去年の『ヘラルドエンジェル賞』が効いてきてるんじゃないんですか?!劇場のアリスも月曜の公演でこれだけ入るのは異例だとのこと。伝説が始っちゃうんじゃないんですか?勝っちゃうんじゃないんですか?!今日は何人のお客さんが来てくれるんでしょうか!まだまだ不安はありますが、天気がいいので今日は朝から海辺の遊園地に行く事にしました。わくわくしますね〜。海外の遊園地やいかにっ!どんな乗り物があるんでしょうね〜。
海岸沿いをテクテク歩いていくと霧?それとも潮?で白く霞んだジェットコースターが見えて来ました。期待値高し。ときめきまくってきました。そんな僕らの気持ちを知ってか知らずか、海は逆に大荒れです。あばれ太鼓もいいところと言った感じ。波が軒並みどんちゃんどんちゃん、わっしょいわっしょい騒ぎまくっています。風も強く、ウミネコたちが次々にびゅんびゅん飛ばされてあられもない姿で空中に浮いている状態です。こんなに海が荒れているときにあの出島の様な遊園地は開園しているのか?そして、そこに行くようなやつはいるのか?そんな不安で頭が一杯になりつつ優雅に歩いていると、いつの間にか体に不快感を覚えました。そうべたついているんです。頭の先から指先まで。忘れていましたが、ここはまぎれもなく海なんです。潮風恐るべし。自ら選んだとはいえ、本番前に最悪のコンディションに陥ってしまいました。この時僕は、はっきりと認識しました。僕は山派なんだと。そんな事を考えているうちに、遊園地に着き、まず出迎えてくれたのが、こういったロケイションによくありがちな食べ物屋さん。美味そうだと思いつつがまんして、さらに奥に進むと、今度はゲ−ムセンターが現れました。海外では当たり前かもしれないのですが、コインゲームが本当に現金なんですね。若い人から年配の方まで昼からみんな夢中でゲームに熱中していました。ゲームセンターでギャンブルなんて日本じゃ考えららないことですよね。しかも大人が平日の昼間から、ゲームセンターにいるなんて。やっとの思いで目的のアトラクションへ。目指していたジェットコースターは理由はわからないいけど閉鎖中。かなりのアトラクションが閉鎖中の中、小さめのループコースターが動いているのを発見!早速乗ろうと入り口に並ぼうとすると、『キミ達は何人だい?』と係員に聞かれました。6人と答えると、『じゃあ、あと6人来ないと動かさないよ。』とつれないお返事。そ、そんな〜。じゃあどうしようかと困っていると鴨がネギを背負ってやってきました。中学生くらいの団体です。よし、チャンスとばかりに手招きすると、まんまと術中に。ラッキー!ようやく乗ってみるとたいしたことはなく、『へなちょこぷー!何だイギリスの遊園地ってこんなもんか。』とたかをくくって、次のまわりもののアトラクションに乗ったのが運のつき。食べ物もそうなのですが、イギリスはお腹いっぱいになってからが勝負なのか。満足感を得てからが長い長い。楽しさおいしさを越えてくる瞬間が多々あります。このアトラクションもまさにそれで。コーヒーカップを最高回転で皆さんが思うのの三倍以上の時間運転されていると考えていただいてまちがいないでしょう。息も出来ないくらいまわされて、まさに脱水機に入れられている状態。血液が分離して血清が出来てしまうんじゃないかと思うほどです。最悪です。みんな言葉を失い劇場へ。その後何とか持ち直して本番突入。無事おえることができました。今日もお陰さまでなんと連続100人越えを達成した模様です。
みなさんは、くれぐれも仕事前に遊園地に行かない事をお勧めいたします。あたり前ですけどね。
5月16日
こんばんみ。つじっちょです。皆様ごきげん麗しゅう。ブライトン6日目。今日の天気は激晴れ日和。最高気温27度。長袖なんて着ていられません!が、そんな激暑の中、黒いコートに身を包んだ場違い(?)な4人組が路上に繰り出してますよ。まずは、ご機嫌伺いのチラシ配りから今日も始まりました。よーく見ると…あれっ!水と油5人いるっ!?一体全体誰なんだ?と思ったら。あーーっ!森下真樹さんではないですか。そうです。ロカパで一緒だった発条トのダンサーさんです。何となく恥ずかしそうにチラシを配ってますよ。いや〜実に素敵な光景です。
しっかし暑いです。思わず私も今季初のキャミソール姿。なんてこといってると、カメラとマイクを持った撮影班がやってきました。そうです、本日も撮影でございます。またもやBBC1!!日本で言うNHKといったところでしょうか。4人の汗だくな姿がカメラにバシバシ収められていきます。歩行者天国ではないので、途中車が通ったりしっちゃったりしてややご迷惑をかけつつも、「鞄」・「影」・「部屋の中」をご披露。カメラマンからも一発OKをもらって無事終了。にしても、この暑さにあのいでたち。ご想像通りすんごい汗です。コメディアのスタッフから冷えた水をもらって水分補給。この映像は、金曜日か土曜日に放映されるそうです。そうそう、放映と言えば、前日舞台で撮った映像。今日放映だと聞いていたのに、何と!昨日の夜にやちゃってたって。がびーん(死語ですか?)。まぁ、仕方ない。次回は見逃さないようにしなくては。で、昨日のテレビ効果は出てるのかしら?とやや期待しつつ本番へ。
お客さんは100人ちょっとといったところだったでしょうか。若干少なめな感じはありましたが、カーテンコールには「ブラボー」を頂戴いたしました。そっれにしても、4人もお客さんも気付かなかったと思いますが、客席の入り口のドアが、風がたまるせいで勝手に開いてっちゃうんですよ。でもってカーテンがひらぁ〜って。外の光入ってきちゃってもう最悪です。抑えるのでいっぱいいっぱいな上に、そのドアの上にある非常灯を暗転時に隠さなくてはならないという大事な任務を背負ってる私には、カーテンを抑えるのと、非常灯を隠すので大変なことになってました。挙句の果てには、終演後にカーテンを開けようとしたら、首がつるしでホント何やってんだか…。でも、何とか暗転時に光が漏れることもなく無事本番は終わりました。
ブライトンでの公演も残すところあと2回となりました。明日、あさっては週末です。水ちゃん、油ちゃん、念願のソールドアウトになるのか?!この結果は次回のレポートに乞うご期待です。さ、これから夕飯です。今日のシェフは、もう水ちゃん・油ちゃん海外ツアーには必ず登場してくれる、ミスター渡久地とその友達でブライトン在住の平山さん&じゅんじゅん・すがぽんでございます。では、週末の公演にそなえてたっぷり栄養補給してきま〜す。
5月17日
みなさんおはようございます。すがぽんです。11日にここに着いた頃は寒かったブライトンも今や半ズボンで歩きたいくらい暑くなってきました。今ブライトンは急速に夏に向かって突っ走っています。雨も昼夜問わず狐の嫁入り状態で結構降ってます。でも今回おかげさまでチラシ配りの時に雨に降られる事はなく、きっちり宣伝活動に集中できています。その甲斐あってか、連日100人を超えるお客さんに来ていただけています。ありがたやありがたや。
今朝起きてじゅんじゅんとテレビを見ているとクリケットの試合放送をやっいました。それをしば〜らく見ていてお互いに顔を見合わせ『意味わかんないよ。』そうです。二人ともルールを知らないんです。みなさんどなたか知ってます?ピッチャーらしき人が走りながらボールらしきものをワンバウンドで投げ、それを恐らく360度どこかの方向に打ち返すというスポーツらしいのですが、全くなにがなんだかわかりません。点数表示をふと見るといつの間にか375点、いくらなんでも入りすぎですよね。得点。そんな話をしているともう昼の11時、今日の食事はちょっとリッチに外で食べる事にしました。何処で食べようか迷っていたのですが、以前から店の名前が気になっていた場所に行くことにしました。そこの店の名前はファミリーランパブ。すごく気になる名前じゃありませんか?でも実はスペルが違ってFAMILY RUN PUB 。家族経営って事ですかね?そこで、惣菜のプリン(プリンといってもぷるぷるじゃなくて、恐らく小麦粉をねって中に惣菜を入れてプリン型にいれて焼いたもの)やラズベリー&ターキーのサンドイッチなどちょっと変わったものを食べました。そしてその時何年ぶりかの屈辱、頼んだ物を残すといった失態を犯してしまいました。隣のかっぷくのいい中年の男性のお客さんは、3〜4品くらい注文してたりなそうな顔をしているのに、一皿食べきれないなんて…。
食後に飲み物を頼もうということにな席の位置から英語まるでダメなのにも関わらず、わたくしすがぽんが任務を遂行することになりました。コーラ一杯、アイスコーヒー5杯のみんなからのオーダーを胸に、カウンターまで行き早速注文です。コーラはさすがに世界語一発でわかってもらいました。しかし、その後のアイスコーヒーが通じない通じない。アイスコーヒーと言ってもコールドコーヒーと言ってもコーヒーコールドと言ってもダメ。結局ジェスチャーでわかってもらえたのですが、わかってもらえた後、相手の最初の一言が『ああ、アイスコーヒーね!』はい、コントです。コントを終えいざチラシ配り&本番へ。
チラシ配り中に、劇場が刷ってくれた規定量を超えてしまいコピーをとって配るといたハプニングもありましたが、いい感じで本番突入!今日は170〜190人くらいの来客でした。これまたありがたやありがたや。意外にチラシ配りで来てくれる人が多いみたいなんです。よ−し明日こそはチケット売り切れ目指してがんばります。
5月18日
やりました!なっなんと、200人を…。超えましたぁ!最終日の今日、ついに200人超えです。目指せSOLD OUTを目指していた水と油としては、そこまでは若干届かなかったものの、ほぼ満員です。驚くべき成果です。あっ、申し遅れましたおのでらんです。
いやぁ〜、びっくりでした。仕込み日の時に書いたとおり、うっすらと笑みを浮かべていたつじっちょにしてやられました。完敗です…。僕的には、今回は間違いなくお客が来ないものだと思っていたのですが、気が付いたら!うっれしぃー悲鳴です!!!奴の「フフフッ…」はこういうことだったのですね。公演内容も大きなミスもなく、お客さんも仕込みの人が居るのかと思うぐらい笑ったりするので、メンバーもいつも以上の盛り上がりで、最高の状態でした。スタッフの皆さんも本当にお疲れ様です。
あっ、ここで、音響の伊東さんに一言いただきましょう。
「コントロールルームからは客席が良く見えませんでしたが、反応の良さは全ステージ中で一番だったと思います。ハードゲイの町だけあって芸事には敏感ですね。」
伊東さんらしいコメント、ありがとうございます。このような結果でブライトンを終われたことはホントに良かったです。ふぅー。
公演が終わると、最終日ということで勿論、打ち上げです。先ほど登場した音響の伊東さんがお勧めのテクノが鳴り響いている中華料理屋に行くことになりました。店に入ると一同唖然です。説明の通り、店にはテクノがすごいボリュームで鳴り響いていて、パッと見た目にはこわおもてなパブなのですが、奥のほうに入っていくと赤いチョウチン吊るしてある中華料理屋になっているという、伊東さんしか探し出せないようなレアなお店です。早速注文してみることに…。料理が運ばれてくると、皆口々に「おいしいぃ」「美味い」「今までで一番!」と大騒ぎです。すがぽんは、「鳥肌だ!」とよくわからないことを連呼しまくり、じゅんじゅんに至っては痙攣を起こしています。伊東さんまたまた大金星で、一同ご満悦です。
そして、食事が終わるといつも海外公演では、駆けつけてくれる「フエ吹き小僧」こと渡久地君の「ブライトンはクラブの街ですよ」という一言で、一同クラブに行きました。どうなったかは、内緒です。ただ、ももこんが寝ながら踊っていた事は伝えておきます。
さぁ、明日からは次の街「ニューベリー」です。どうなる事やら…。
またまたがんばりましょう!
5月19日
みなさま、ごきげんよう。2回目登場のつじっちょです。今日は移動日です。ブライトンでの公演も無事に終え、お世話になったアグネスとビルにお別れを言って、いざニューベリーに向けて出発です。
こんにちは、みなさまごきげんよう、じゅんじゅんです。つじっちょが突然リタイヤしたため私があとを続ける事になりました。今日は朝8時半に起きて劇場に荷物の移動に行くことになっていたんですが、昨日さんざん遊んで、寝たのが4時近くになっていたので、全然目が覚めません。半分寝ぼけたまま、劇場に行きマーティンを待ちます。しかし日曜日の朝なんて誰もいません。9時を少し過ぎた頃マーティンがやってきて、かぎを空けてくれ道具の搬出をしました。いったんホテルに戻って、支度をして、ホストマザーに挨拶をしました。お世話になったアグネスとビルはとても良くしてくれて、ぼくらのことを「my baby!」といってかわいがってくれました。「あなた達はまたここにくること!約束よ!」なんて言ってくれ、また是非会おうね、と言いあって別れることになりました。
さてさて、今回は移動に車2台という布陣の豪華ツアーなんですが、無事にバンのほうに舞台道具を積み込んで出発すると反対車線に続々とミニが通過していきます。しかもどれもドレスアップしていてかっちょいいい!小野寺君と「をを!あれは、ミニのトラックぢゃないか!こっちはオープンだ!」などと狂喜しまくりで、運転手のおじいさんに「なんかミニのお祭りでもあるの?」と聞いたら、なんでも今日はミニのクラシックレースがあるんだそうでその行列との事。いや〜いいモン見ちゃったなあ。イギリスの道路は走っていて気持ちよく、両側に牧場やお花畑などが続きます。まるで車の宣伝みたい。こんな道を君と二人で走りたい。そんなことを言われてみたい。イヤ君に言わせたい。そしてオレも言いたい。そんなオレっちはいったい誰?ってなことを考えつつ、2時間ほど走って次の目的地、ニューベリー(こっちの人はニューバリーと言っていた。)に到着です。しかし着いたのはなんか町外れの文化センターみたいなところ。しかし名前はあってる。ここかなあ、と思って尋ねると、まさにここ!よく見ると催し物の欄に変なチラシが貼ってあり、見るとセロファンシングラーと書いてある。おいこのセンスのねえチラシは何だ!おれらのだ!がっかり!劇場に案内されていくと、あれ、全然劇場じゃないよ!?なにこれ。体育館じゃん。そうなんです。ここは市民のための総合文化センターみたいなところで、そこの体育館みたいなところで公演をやったりするそうなんです。言われてみれば一応照明を吊るバトンはあって何とか公演はやれそうなんだけど、しかしな〜。
まあ今日は日曜日の為、本格的なところはあしたにならないとスタッフが来ないので舞台設営などの件に関してはわからないとのことでした。しかしブライトンでも思ったけど、イギリス人はホントに日曜日休むね!せっかく日本からやってきたっていうのに、お出迎えなしとはどういうこと?パードン?リアリー? まあいいや。ホテルに向かい荷物を降ろして、さてなんか食べようと思ったんですが、ホテルの周りには何にもありません。高速道路のみ。あと草っ原。聞くとタクシーで行かないと無理との事。まあしょうがないって事で8人でタクシーを呼びました。
しばらくみんなでロビーでしゃべっているとすんげえストレッチリムジンが入ってきました。おいあれタクシーなんじゃねえの?なんてみんなで笑いながら話していたら運転手が降りてきて「8人だろ」と言ってきました!ってことは、おいあれホントにタクシーじゃん!!!とみんな発狂!静かなロビーでわいわい騒ぐ僕らは日本人。皆さんすいません。ニューベリーでは日本人はリムジンを見て騒ぐ民族と認識された模様です。早速いそいそとリムジンに乗り込みました。きゃー!すげーみんなこっち見てるぜ!!!もう気分はハリウッドスター。僕チンはラウンジのようなソファに手を回しちょっとイギリスに遊びに来た財閥の息子になりきって、「みんな、くつろいでるかい?」と殿様トーク。街に入っていくとこどもが走ってついてきたりして、ああゆかいゆかい。「ここだよ。」と言って街の中心に着いて降りる事になったのですが、みんな一人づつリムジンから降りる自分に酔っています。イヤー気持ちよかったな〜。いい服着てくればよかったなあなんて言って大盛り上がり。確かホテルの人は「街まで10ポンドかからないよ。」と言っていたのでチップも含めて13〜14も払えば上等だろう。いやここまで楽しい思いをしたんだから思い切って15ポンド払っちゃおう!辻君払っておいてくれたまえよ。つじっちょもいい気持ちで運転手に話し掛けると、運転手のボブがつじっちょに言っています。
「ふぉぉてぃぱうんど。」
え"え"!ふぉぉてぃぱうんど?ってことは40ポンド!!??8000円ってことかい!!!!!つじっちょが「やられた!」とちからのない声をあげます。まさにやられました。しかしリムジンの乗り心地を確かめたというところで良しとしようということになり、気を取り直して街を探索。しかし全然人がいない!人っ子一人といった風で誰もいない。おまけに開いてる店も少ない。ようやっと開いてるパブを見つけ遅めの昼食&早目の夕食にしました。いまいちまだ街の全貌のつかめないままのニューベリー初日でした。まあ今日は移動日だしいいか!おしまい。
5月20日
みなさまごきげんいかがですが、すがぽんです。今日は丸一日仕込み日です。かなりゆったりできそうです。しかも、僕達が仕込んだあとにダンス教室があるということで、撤収も夕方6時いい感じです。街を少し観光する時間があるかもしれません。期待できます。といっても照明の阿部さんは時間一杯きつきつで仕込み作業してくれているんですけどね。阿部さんありがとうございます。
見えない男と言えば壁。そうなんです。この劇場後ろの壁が使えないんです。急遽荷物を運んだ木箱を使って壁を作ることになりました。おのでらんが指揮を取り音響の伊東さんにまで手伝ってもらいながらの作業。その甲斐あってかなりいい状態にしあがりました。本数の足りなかった照明機材も他の劇場からかりてきてくれたので、ブライトンより充実した照明プランになりました。明日の本番が楽しみです。
劇場のスタッフはガイ。ちょっぴり太目のガイは脚立を軽々と持ち上げ照明づりを手伝ってくれました。そして、ちょっぴり汗っかきなガイは、どっかで見たことあるなと思ったらがんばれベア−ズのキャッチャ−でした。『ガイ!ガイ!』とみんなで楽しく作業しているさなか、どうやら外人同士で呼び合っている呼び名はちょっと違います。不思議に思ってガイに聞きました。『ガイ!あんた本当はなんていうの?』ガイは答えました。『ん。俺ロイ。』ガビーン!!結局朝の挨拶から仕込み時間ギリギリまで、ガイと呼んでしまっていました。最初に指摘してくれよ。ロイ!ごめんなさい。ロイ。
6時ちょい過ぎに撤収して早速街散策開始。ここニューベリーは、すごくのどかでいい感じです。僕個人的にもこのもすごくゆったりとした時間の流れにキュンと来てしまいました。キャッチ−です。ブリリアントです。トムソーヤや、ハックルベリーフィンがでてきそうなロケーションがそこかしこでございます。むしろこれはテーマパークですよ。『そんな風景を今回はなんと無料でのご提供でございます。えっそれじゃ、僕も電話しなきゃ。』ってなもんですよ。出し惜しみなし。じゅんじゅんはあまりのすごさにすこしぐったりしています。イギリスもやるもんですな。今日はここで沢山生気をもらったので、明日の公演は期待できそうです。がんばるぞ!
5月21日
こんにちは。ももこんです。今日はニューベリー公演の模様をお知らせします。劇場のあるニューグリーンハムアーツは人里離れた山の中にあり、周りはお店も交通手段すらなく果たしてお客さんが観に来てくれるのか心配です。昼過ぎにはどしゃぶりの雨。山中でとり残されたような気分の中公演準備です。あまりの雨音に音響の伊東さんは「まさか、雨漏りしないよねえ。」と、上を見上げています。音響ブースの上の天井が妙に不安定なのです。劇場の中まで音が響いています。
いよいよ本番です。危ぶまれた動員も結局満席となりほっと一安心。はじまってみると知り合いかな?と思うほど大笑いしてくださるご婦人にのせられ普段より大きく動いていました。カーテンコールも終わり笑顔でお見送りの後さてと、今日は撤収しなくてはいけません。昨日仕込んだばかりのものをまたしまいこみ、壁を解体して、借りた電動ドリルが充電切れしてしまったためちまちまと手作業で進めます。それでも撤収作業も早くなってきて1時間ほどで終了しました。その後日本酒「澤の鶴」と御寿司を差し入れてもらいみんなで乾杯をしました。久しぶりの日本酒はとてもおいしくてぐいぐい飲みました。御寿司は去年のモンカリエリに続き2回目ですが、海苔の代わりにまわりにごまが振ってあってちょっと違う食べ物になってました。
その後夕食で劇場の隣にあるインド料理屋に行きました。毎日横を通っていましたが中に入ってみると本格的なお店です。そこで出てきた突き出しのようなものがどれもこれも想像を絶する味で味覚の幅が広がりました。気を取り直して頼んだベリーホットチキンカレーは真っ赤でとてもおいしかったです。辛いものはお腹が張るのか辻っちょと高橋さんが相次いで「妊娠した」と腹張り比べをはじめ,そんな中、小食に思っていた衣装の絵美ちゃんが一人もくもくと食べ続け心配になりましたがけろっとしていました。
気付くと12時過ぎ。お店の人にタクシーを呼んでもらおうとするとなんと自家用車で送ってもらえるとの事。感謝感謝で乗り込んだのですが車中で眠り込んだ私が起こされ降りた所は高速道路の途中。ホテルの分岐点を通り過ごしてしまったようです。真っ暗な垣根をよじのぼり降りてみると無事ホテルの駐車場でした。
5月22日
くしくも昨晩原稿執筆活動が深夜におよび、ヘロヘロ状態のバットモーニングでございます。今日は移動日お迎えの車がホテルに10時に到着予定。パッと目を覚まし時計を見ると8時45分。9時にはももこんとつじっちょが部屋に来てみんなで一緒に朝ごはんを食べる予定になつています。そう思っている矢先、『とんとん』ドアをノックする音。がび〜ん!ドアを開けるとすでに爽やかな顔をしている二人がカップケーキと昨日の残りのカリカリ系の桃、そしてつじっちょの好物のグミを持って立っていました。ショーック!!&ダブルがび〜ん!!!そうです。それが今日の朝ごはんなんです。昨日本番で撤収が遅くなり買い物に行っている時間がなかったんです。おきぬけにお菓子か〜。でもグミおいしいな〜。イギリス版ポンキッキ『テレタビーズ』を観ながら、歯ごたえが違うなんて事を言っていると、30分、前のりでお迎えが来てくれたもよう。しゃ〜こんにゃろ〜。今日はやめてくれよ〜。遅くなるならともかく早くきちゃっちゃ〜用意も何もできないつ〜話ですよ。毎朝日課の朝シャンも満足にできずじまい。でも運転手さんありがとう。そして迎えにきていただける環境にありがとう。最高です。そうだ今回は自主公演じゃないんだ!招待選手なんだ。段々やる気がわいてきた。よーし、そうとなったら早くイーストリーに向けて出発だー!わっしょい!わっしょい!移動の車の中、英語の話せないわたくしすがぽんはいつも通り終始無言で移動でございます。運転手さんも負けず劣らず無言で飴をほうばってのナイスドライビング。
おっと、ここでレポーターの交代をお知らせいたします。すがぽんにかわりましてつじっちょ、つじっちょでございます。
ただいまご紹介に預かりましたつじっちょです。突然の選手交代に戸惑ってます。さて、迎えに来てくれた、ジョンとエディーの車に乗って、昨日公演をしたニューベリーの劇場に荷物をとりにいき、いざイーストリーに出発です!車に40分ほどゆられて、気がついたらイーストリーです。そうそう、言い忘れてましたが、こっちに来るまで「イーストレイ」だと思っていたら、なんと「イーストリー」でした。イギリス人に通じないはずです。で、劇場はというと、ジャジャーン!!すんごいです。今回のツアーで一番大きな劇場です。客席数も300席。どうなんでしょうか?この300席がみっちりと埋まるのでしょうか?水ちゃん油ちゃんどうなの?どうなの?これまで勝利を収めてきた水ちゃん油ちゃん、ここでもかっちり勝利を収めたいところです。今日は、仕込みということで照明の阿部さんの大活躍デーでした。阿部さんお疲れ様です。明日もよろしくお願いします。阿部さんが今回来てくれなかったら、もう水ちゃん油ちゃん大大大パニックだったでしょう。劇場の都合により、6時きっかりに終了。こちらの人はきっちり仕事とプライベートをわけているんですね。ん〜、羨ましい。で、劇場スタッフとイギリス名物、PUBであ・ぱいんと・おぶ・びあ〜で乾杯。のあと、ちゃいちゃいレストランでご飯を食べてホテルに戻りました。あんなにいっぱい食べたのに、食いしん坊のすがぽんと伊東さんは、となりのKFCで買い食いしてました。
さて、明日は本番です。勝敗はいかに!そうそう、グミはすっぱい系に限ります。みんなもグミ好きですよねぇ〜?
5月23日
こんにちは、じゅんじゅんです。今回9回からの登板を仰せつかったマリナーズ 佐々木スタイルでガンガン書き進めていきます。夜露死苦!
今日はいよいよ今回のツアー最終日、イーストリーのThe Pointとい う劇場で本番です。ここはとにかくでかい劇場で、照明の仕込みにダントツに間がかかるため、阿部さんが9時に入り僕らもそれに連れて劇場入りと言う事になりました。いやーしかしほんとにテクニックの二人には一緒に来てもらって良 かったよ。これすげえ本格的な劇場じゃん。日本で言うとちょうどパークタワー ぐらいあるかな?そんで客席がもっとある感じ。古い建物を改装した劇場でそこ の多分ボールルームを劇場にしているのね。雰囲気がありつつも近代的で今まで やったイギリスの劇場の中では一番いいところなんです。こんな劇場にスタッフ なしの参加なんて、自爆もいいところです。あぶないあぶない。劇場のスタッフ もしっかりしていて、今回のツアーの中心的な連絡役をやってくれていて一番熱 心にツアーのアレンジをしてくれたんです。そんで、ここの劇場の舞台監督がド ナっていうおばさんなんだけど、昔『第三舞台』がエジンバラフェスティバルに 呼ばれた時の舞台監督をやっていたんだって!すげえ!世界は広いようでせまい っちゅうか、なんともおかしな偶然ですなあ。最初、彼女は「だぇすんぶとー」 って連呼してるからなんかの舞踏のグループなんだろうか?ってみんなでアタマ ひねってたんだけど、「ああ、第三舞台ね!」とわかった時笑ってしまいまし た。彼女は「すごくいい舞台だった」とほめていました。こっちも日本の面汚し になんないようがんばんなくちゃ。
こう劇場が大きくてスタッフがそろっていると逆に僕らのやる事はあんましなくなっていって、午前中は楽屋で控えていました。楽屋も大きく、もてあまし気味です。須賀ちゃんと恥ずかしいポーズを見せ合ったり、小野寺君と日本の最近 の政治情勢について意見を交換したりしてるうちに(ここらへんなんとなくうそ) 照明のシューティングが終わり、照明作りに入りました。藤田さんはずーっとすっぱいみかんを食べていました。舞台であたりをつけつつ明かりを作りながら、 細かい確認などをしていき順調準備がすすみます。ゲネの時間になり通しでリハーサルをしたんだけど、おれっちはちょっと連戦の疲れが出ているらしくあんま し調子よくなかったんす。おい!ツアー最後の舞台でこれはまずいぜ!ということで、念入りに休憩&ストレッチをして本番にのぞみました。みんなもそれぞれ いつもより念入りにチェック&準備に余念がありません。さあいよいよ最後の公演です。どうなんのかな?
舞台で位置につき開場です。しかし、あれ、誰も来んよ?し〜んとした空気が 続く中ようやっと、ぽつんぽつんと人が入ってきました。もしかして、、、。ここイーストリーはハッキシ言ってすげー田舎でもちろん日本人は人っ子一人いま せん。「地球の歩き方」にも出てませんでした。メインの通りも一本あるっきりでそれも昼間はあんまし人がいない!そもそもこんなへき地にこんな立派な劇場 があること自体なんか怪しかったんです。ああ、、頼むから来てくれよお〜。開演3分前になってようやくどかどかと音がしだしました。まあ少なくてもお客様はお客様!たとえ一人でも完全燃焼でGO!っすよ、センパイ!始まって様子を見ると70人ぐらいかなあ?作品のほうはいつもと変わりなく進んで行きます。オーディエンスの反応も悪くなかったんですが、イマイチ空気の密度を感じるには 劇場がでかかった!舞台面はちょうど良かったのに客席が300だぜ!トラムよりでっけえよ!いや〜こんなこともあるよな。カーテンコールに出ていくとそれでも暖かい拍手で僕らを迎えてくれました。みんな客席がウスメでごめんに。暖かい拍手にほんとに『お客様は神様です』と思いました。最後だし、ロビーにでてみっか、と言うことで出ると家族で見に来ていたお客さんが寄ってきて話をしました。彼等は「Brilliant!」と口々に言ってきて色々な質問をしてきました。お客さんは少なかったが、みんなには喜んでもらえたみたいだし、よしとしよう!
今夜は、今回初のイタリアンでツアーの打ち上げです。しかし色々なことが今回もありましたが、事故や怪我もなく無事にツアーを終えることが出来ました。 日本で応援してくれたみなさんありがとう!そして観に来てくれたみなさん、 「Thank you!! and See you soon!」ではまた。