2001年 ヨーロッパ・ツアー
水と油 in Europe 後期

フランス / トロワ

イタリア / モンカリエリ


11月25日

いや〜、ついに今年最後の海外ツアーが始まってしまいました。思えば…。ってまだこれからトロワ・モンカリエリのツアーが始まるって時にって時に回想してる場合じゃないので、本題です。

そうなんです。今回も事件が起きたんです。水と油今回も事件無しでは、ツアーが始まれないんです。しかし、今回はあのいつもの問題児の仕業ではないんです。彼がまだ何もする前にそれは起きたんです。そして、もっともっと大きな力によるものなんです。ってことは…。そう乗るはずのエアーフランス<AF275便>が、欠航してしまったんです!!突然の事にBカウンター前は騒然、電光掲示板にはANAに乗れと書いてあります。しかも、現在地は第一ターミナルなのに変更場所は第二ターミナル。そして、驚く事に出発が一時間早まるとの事。水ちゃん油ちゃんのっけからピーンチ!果たして、チェックインは間に合うのか、そしてANAに乗り換えた場合、マイルはどうなるんだっ!数々の不安を胸に水ちゃん油ちゃんたちは一路バスに乗って第二ターミナルへ。

第二ターミナルに着くと取材陣がなにやら撮影中。カメラのレンズの先には、あんなにかわいい上に実力も兼ね備えてしまい、『っておい、じゃーどこに非の打ち所があるんだよ。』なスーパースキープレイヤー、上村愛子さんが居たんです。いやー、ちっちゃくてかわいかったなー。そんなこんなでギリギリでチェックインを済ませ飛行機まで行くバス乗り場にレッツラゴー!バス乗り場では、アテンダントが最終バスのコール。危なかった。航空会社のミスなのになぜに水ちゃん油ちゃんがこんな目に遭ってるのか、なぜエアーフランスでマイルを貯めてくれないのか、しかしANAのマイルカードを作るきっかけになってかえってよかったとか、そんな思いを胸に、ん〜なんか違う気もしますがとにかく初ANA国際線へ。そうだ!ANAの国際線では、軽食におにぎりを出してくれんですよ。知ってました?アテンダントさんごめんなさい。はらっぺらしの僕ちゃんは3つも食べてしまいました。

11時間の快適な空の旅を終え、息つく間もなく、今度は現地スタッフさんの車で今日の宿泊先に出発。劇場のあるトロワまでは、めちゃくすきの高速で空港から1時間半。行けども行けども風景が変わらず、もしかして…。と水ちゃん油ちゃん少し不安な気持ちになり始めた頃、段々街に入ってホッとしたのも束の間、『今日の宿泊先だよ。』とつれて行ってもらったのがなんと修道院を思わせる建物で、なんとも出そうな予感…。部屋も洗面台と硬いベットの上に毛布二枚とシーツ二枚置いてあるだけ。一同口あんぐり。とりあえず、夕食に街に繰り出すと、うぉぉぉ!!ト・ト・トロア恐るべし。なんとファンタジックな町並み、クリスマスシーズンと言う事もあってか最高!最高です!!ベルギーを思わせる建物。まさにトレビア〜ンでございます。ほとんど日本人観光客が来ないと言うことですが、フランスおすすめポイントにあげたい場所であります。行ったレストランも感じがよく、店員さんも、日本では考えられないくらい僕らお客さんとコミュニケーションをとってくれました。そして、まずはシャンパンで乾杯!本場シャンパーニュ地方だけあってご機嫌な味ベイべーです。そんでもって、初ザリガニ食しちゃいました。でも食べてから気づいたんですけど、ここって、確か内陸ですよね。あれは新鮮だったのかな〜。

部屋に帰るとじゅんじゅん早速シャワーを浴びて大いびき。よっしゃー、明日からもやったるで〜。


11月26日

今、朝の7時です。ここはトロワ…。いきなりですけど冬のフランスは朝が遅いんですね。まだ全然暗いんですよ!日本のイメージだと4時ぐらいですかねぇ。ちょっと郊外のせいか、空気も澄んでいて田舎の北海道を思い出したりして…。あっおのでらんです。

今日は朝8時から劇場に入らなければならないので、もうそろそろ出発なんですけど、「キャンプに行く時みたい。」と一人元気な照明の阿部さんを除いては皆なんだか寝ぼけ顔です。それにしても今回の劇場は、なんと600人収容の気合いの入った所なので、かなり心配ですなぁ。高知で広い劇場を体験しているとはいえ、もともと「見えない男」は小さなスペースで作ったものなので、上手く出来上がると良いのですが…。

そうこうしているうちに劇場に着くとやはり、すごい!東京でやったグローブ座をちょっとこじんまりさせた感じで、なんと4階まで客席があります。皆もそれぞれ興奮気味で自然と気合いも入ってきている様子。ただ今日は劇場自体の準備の日になっているため、空いている時間しか使えないので、あまりこちらの仕込みばかりは出来そうにありません。隙間をぬって準備に入る面々、ここでは説明するとながくなるので書きませんがかなりのトラブルに見舞われたんですよ。が、何とか切り抜けつつ今日の予定はクリアしました。スタッフの皆さんホントお疲れ様です。あっそうそう、今日の夕飯はなんと劇場からの依頼で仕込みの途中に二手に分かれて歓迎パーティに参加したんですよ。私おのでらんの行ったお宅は日本語で「金槌」さんという方のお宅で、名前の通り、古今東西の金槌を集めて壁にかけているちょっと変わったしゅみを持った方のお家でした。金槌も色々あるんですね!さぁそれではホテルに帰って寝るとしますか。えっ、舞台監督の川上さんが呼んでいる?また、トラブルですか?ちょっと行って来ます。それではまた明日!


11月27日

通訳の浅田君のプリティな目覚まし音に起こされて目がさめると、外は雨が降る心配はなさそうな空模様。良かったですなぁ!なんと言っても今日は恒例の宣伝活動(大道芸)をする予定になっているので、もし雨が降っていたら、夏にエジンバラで活躍?したテルテル坊主を持ってこなかったことを一生後悔するところでした。今日は良い事が起きそうですね。あっ、またまたおのでらんです。

実は昨日「ドア(小道具)だけは完成させましょう。」という舞台監督の川上さんの熱意に押されて、深夜まで劇場で作業をしていた為、ちょっとお疲れモードなのです。しかし、弱音を吐いているわけにはいきません。明日は本番、今日の仕込み(準備)を頑張らないと悲しい結果が待っています。気合いを入れ直し、ここまでトラブル続きだったので、今日は大きなトラブルがありませんようにと願いつつ劇場に行ってみると…

おやっ何か変です。よく見ると劇場のスタッフが劇場の入り口付近であたふたしています。どうしたんでしょう?なんか嫌な予感がします。慌てて浅田君に状況を確認してもらうと…「停電!。」そうなんです、劇場の周りが一斉に停電になってしまったのです。嫌な予感が見事的中!何もこんな時に…。今日、水と油が劇場で準備できる時間は午後の4時までと決まっているため一秒でも多く時間が欲しいところなのですが、真っ暗な劇場に入ったものの舞台は本当に何も見えない状況で手も足もでません。一同、究極の脱力です。一刻も速い復旧をねがったものの、なかなか電気は点かず、やっと電気が点いたのが3時間後。時刻はもうお昼に近づいています。もうだめだ!間に合わない!とがっくりうなだれていると…、あれれっ、どうでしょう!あれよあれよと言う間に予定の時間内で何とかゲネプロまで終了するという偉業を達成させてしまいました。

水と油のスタッフは本当にすばらしい!もうホンとにブラボーです。感謝、感謝です。ゲネプロの出来はあまりよくなかったのですが、1回舞台でリハーサルが出来た事はうれしい限りです。皆でブラボーの雄たけびを挙げていると、制作のつじっちょが「大道の時間でーす!」と荷物を車に積み込んで迎えにきました。もうまるで売れっ子のタレントのような忙しさです。少しでも多くのお客さんを獲得する為には、もう一頑張りせねばと、車に乗って劇場に指定された広場に行ってみると、またです。トラブルです。今度のトラブルもすばらしいです。なんと指定された広場には恐ろしく人通りがありません。仮設の市場も出ているのですが、お客など誰もいなく、広い敷地内に時々人が通ると言った具合。そしてとにかく寒い…「ホンとにここ?」とつじっちょに聞くと「劇場の指定場所がここなので…」と怒りと切なさがまじったような顔をしています。なんでも今日は特に寒いとのことで、それで人通りが少ないんですね。(そんな!せっかく晴れたのに…)。でもせっかくだから一回はやりましょうと決意してやりだしたのですが、数少ない歩行者が立ち止まってくれるものの、やっているこちらの寒さは尋常ではありません。大道をやる時はTシャツにコートという出で立ちなので、寒いというより、痛いと言った方が良いぐらいです。つらいっ!つらいです。自殺行為です。立ち止まってくれたお客さんは最後まで付き合ってくれたましたが、よく見ると鼻をたらしている人すら見受けられます。ごめんなさい。そして、最後まで見てくれてありがとうです。結局、今回の大道はあまりの寒さと人通りのなさにその一回だけで退散してしまいました。

なんとなく敗北感が漂う中、本番に向けての準備が出来たうれしさをかみ締めてもう明日に期待します。明日の水と油、いよいよ本番です。お客さん、沢山来て下さい!もうこれ以上トラブルがないように…ホント今日はつれーなぁ!


11月28日

全国&全世界の水ちゃん油ちゃんファンの皆様お待たせしました!リアルタイムレポートです。私じゅんじゅんがお届けします。

今日は28日。いよいよ本番初日です。昨日の準備も何とか終わったんですがそれが大変だった!今回はフェスティバルのためほかの団体とやりくりをしつつ舞台の仕込をしなければならないのですがうちらと同じ日に本番を迎える他の団体と装置の置き位置でかち合ってしまい少し舞台面が狭くなってしまいました。そんでそれはプロセニアム(舞台と客席を分ける額縁みたいなやつ)の前まで舞台面を使うと言う事で解決したのですがしかし何より大変な事がありました。それは舞台面が客席の方に傾いているんです!なぜかと言うとここの劇場は客席数が600ほどの中劇場なんですが古い劇場で1階の客席(4階まである!)にほとんど傾斜がついていないんです。そんでその代わりに観やすくする為に舞台面のほうに傾斜がついているといった按配なんです。向こうとのやり取りの中でその件は聞いていたんですがこんなに傾いているとは、、、。勿論客席からは分からない範囲なんですがやってる方は超気持ち悪いです。足首には負担かかるし舞台奥に向かって走るシーンがあるんですがそのときまるで坂道を登ってんのかと思いました。全く次から次へとよくマヌケな事が起こるもんだよ!何とか舞台稽古で斜面に慣れるしかありません。

そんで今日は2回公演なんですが聞いてください!一回目は朝10時からなんです!何でも今日は『子供のための観劇のプログラム』の一環との事で大量のお子様がやってくるとのこと。そんなん初めてじゃ、、、。イヤーどうなんのかなあ。8時に劇場に入りナイスな楽屋で準備していると外から騒がしい声が、、、。うわ〜お子様軍団だよ!小学生中学生がどんどん劇場にやってきます。しかも遠くからもやってくるらしくバスで乗り付けている軍団も。まさに未知との遭遇。時間になり舞台でセッティングして開場すると子供たちが入ってきました。とにかく子供パワー炸裂!騒がしいんです。たまに引率者の先生!?が何か注意するんですが一瞬だけ静かになってまた騒ぐみたいな展開で、ちゃんと観てくれるんだろうかと心配になりました。

そして開演。客電が消えるといっせいに「キャー」という悲鳴が。しかし始まると何とか静かに観てくれているようです。やはり笑いのシーンは大好物らしく須賀ちゃんのパンツのシーンでは大爆笑!何とかカーテンコールを向かえ無事に終わりました。なんか拍手も子供ってかんじでかわいかった!その後休憩をして次の3時の回の準備です。今度の回はこの間お世話になったパリの文化会館の人も来てくれるとのこと。がんばらねば!またまた子供の声が聞こえてきました。おっしゃあ待ってろ子供!今度も劇場満杯でスタートです。作品自体は朝より劇場になじんできたように思います。明らかに子供たちも集中して観てくれているのが分かります。途中何回かの暗転ではそのたびにかわいい拍手&口笛!おい子供、そんなことできんのかよ!?とこっちも笑っちゃいました。カーテンコールを迎えて無事作品は終了。イヤーいい出来だったんじゃないのかなあ。そのあとアフタートークがあり質問コーナーになりました。これがまたかわいくて、いきなり「あなたたちはフランス人ですか?」とナイスな質問!「違います。」と答えると次の子供が「じゃあイギリス人ですか?」と質問!聞いてるこっちは大爆笑!「日本からきました。」と答えると、全然ぴんと来ない顔をしています。しかしみんな聞きたい事があるらしく口々に「むっしゅ〜」と通訳の浅田くんを呼んでいます。それがかわいい!なんか小学生と言ってもどう見ても4歳ぐらいにしか見えないやつも居て、そんでおまけにおしゃぶりをくわえているヤツまで!!とにかく初体験でしたがみんな楽しく観てくれたようです。さわぎだす子供もいなくてホッと一息。

楽屋に引き上げるとパリ文化会館の小林さんと日比谷さんが来てくれました!前回のツアーの時にはお世話になったなあ。わざわざ来てくれた事にも感謝!早速話は盛り上がり今度のツアーの事なんかを話しているうちに「次は文化会館で単独でやりたいっすね!!」「パリ、もう一回行きたいな〜。」とすげー無理やりなお願いをしだす水ちゃん油ちゃん。小林さんと日比谷さんも笑いながらそんな話を聞いてくれました。差し入れまでもらってほんとに感謝感謝です。そんでいつものように渡久地くんと、今度は今フランスにいる博美ちゃんまで来てくれました!皆さま覚えていらっしゃいますでしょうか、去年のアヴィニオンツアーの時にナイスな通訳で僕らを助けてくれたあの博美ちゃんです。イヤー久しぶり!あ、女王様ぶりも全然変わってません!というよりますます強くなったような気が、、、。夜はみんなでいつもの食堂でそのもらったシャンパンで乾杯。そういえばここのご飯がおいしくてびっくりしました。食事はフェスティバル専用の食堂で、と聞いていたのであまり期待もしなかったのですが、まるでオリンピックの選手村みたいな感じした。そんで、「これ日本だったら3000円とってます」ってな感じのすげ‐食事で毎回前菜はバイキング!その上メインはトレビア〜ンな料理が毎日目白押し。俺ら発狂!須賀ちゃん爆死!夜も12時半までやっていて下手なレストランより数段すごい!おそるべしフランス。油断できん、、、、。もはや新手の策略なんだろうか?水ちゃん油ちゃんどっかに売られちゃうんじゃないの?と一同あまりにもおいしい食事に注意しつつしかしバクバク食べてしましました。明日の夜はいよいよ大人向けの本番!がんばりたいところですな!


11月29日

皆さんおはようございます。ご機嫌いかがでしょうか?僕達水ちゃん油ちゃんは、舞台面の坂には苦戦しているもののかなりご機嫌です。それにしてもやっぱり冬のヨーロッパは寒いですね。お陰さまで海外公演を何度かさせて頂いていますが、いずれも夏の公演だったので、こんなにも冬のヨーロッパの寒さが厳しいとは知りませんでした。な〜んて偉そうな事を言っても、僕の場合東京以外の事知らないんですけどね。それにしても寒いです。はい。

さて、昨日子供の為の公演を終え今日は一般のお客さんを相手にいっちょひとあばれする所存でございます。今日は昨日の午前10時から本番開始!と言うのとはうってかわって午後9時から本番開始というゆったりモードでのスタートとあいなりました。お陰で、夕方4時まで自由行動ということになり、プチ観光しちゃいました。プチ観光とは言ってもトロワはこちらの勉強不足もあって、特に見る名所を見つけられませんでした。でも、建っている家一つ一つがおもちゃのみたいで、(どこと無くベルギーの建物みたいな感じかな?)ゆったりとした空間に浸っているだけで幸せなんです。

だーが!しかし、だがしかし!!冬のヨーロッパはとにかく寒いんです。立っているだけで震えちゃうんです。だから、みんな少し歩くとすぐにどこからとも無く『カフェに入ろう!』という声が聞こえてきます。で、カフェに入ったんです。すると、小粋なフランスのおいちゃんが、マイムシャンパーニュのパンフレットを持っていたので、これはお客さんGET!のチャンスと思い話し掛けると、『おお、そうか君達か。だが、もうチケット持っているぞ。友達に誘えわれてな。面白いらしいじゃないか。楽しみにしているよ。』と言ってくれました。(おそらくこう言っていたに違いない。はず…。)気を良くした僕らにさらに追い討ちをかけるように、そのおいちゃんは、いったん外に出て戻ってきたと思ったら、『ほら、これキミらだよ。』と新聞をくれました。そうなんです。新聞に写真付きで載ってたんです。しかも、僕らの写真だけ添付で。よっしゃ〜!本番やったるで〜!と士気もいい具合に上がってきました。

で、本番です。今日はいけると言う!僕の思いとは裏腹にオープニングでいきなり細かいミスを連発してしまい空回り。なんとかレストランで自分を取り戻そうとするも、じゅんじゅんとのシーンで蓋が最初から皿に落ちてしまい、のっけからミス。それでも自分なりに持ち返しそのままいい調子でエンディングへ。しかし、この日の『見えない男』はそれだけでは終わらなかったのです。ババーン!キャ〜!!そうさらにハプニングなんです。恐らく『見えない男』史上初の事態が起きてしまったんです…。

な・な・な・なぅあんと、エンディングのおのでらんのスポットライトが球切れでつかなかったんです。あっちゃー、と思っていざカーテンコールにでると開場割れんばかりの拍手!拍手!拍手!!結局5回も出させていただきました。舞台袖で今回このフェスティバルに呼んでくれた、フレデリックが『よかったよ。』といってくれて今回も何とか成功することができたんだなとすごくホッとしました。

公演が終わり舞台ばらしをしている時、伊東さんがぽろっと『いや〜、実は僕も今日危なかったんですよ。マックが加熱して、フリーズするかと思いましたよ。』うわ〜、危なすぎる。この日は、きっと何らかの力が働いていたんですね。阿部さん、伊東さん、そして、フランスの劇場関係者の皆様本当にありがとうございました。そして、またよろしくお願いいたします。

次は、わたくしすがぽんお気に入りのイタリアでの公演!気合い十分で行ってきま〜す。


12月6日

おはようございます。今日もイタリアのモンカリエリは霧の朝です。なんとなく蔵王みたいな感じの霧のかかり方です。全然前が見えないくらいです。気温は東京よりきっと寒いんですが、こっちは空気が乾燥してるのか比較的らくな感じがします。すごく空気が澄んでるんですかね。めちゃくちゃ朝から爽快感全開です。

今日も渡久地くんが来る気配ありません。もうワークショップ終わっちゃったっつーの。本当に来ないのかな〜。トロワの節はお世話になりました。ラストの明日もあきらめずまってるぞ!

さて、今日は昼からスーパーマーケットで宣伝活動でした。イタリアといえどもそこは平日、平日の昼間に大型スーパーにいる人なんて世界中きっと何処にいったって、そんなに居るわけが無いということをもろに証明してくれるような人の出でした。しかも、特設会場は、フードコートのベンチの前。みんな食べることに夢中なのと、イタリア人は食事中よくしゃべるんですよ。で、それとで、みんな観てくれてるんだか、なんなんだかわからない久々に痛い宣伝活動でした。スタッフに時間を変えるか、場所を変えさせてくださいというも、許可がおりないという連れないお返事。はっきり言ってピンチです。これまで数々の海外公演をこの宣伝活動で何とかクリアーしてきたのに、まさに羽をもがれた状態。今回本当にやばいんです。人に観てもらって劇場に足を運んでもらわないと話しにならないんです。で、ひとまず撤退することに。

そんな中、新たな情報が舞い込んでたんです。それも、水ちゃん油ちゃん的にかなりきつい情報が…。そう、うちらの公演時間は午後9時日本で言うゴールデンタイム。その時間にまさにビンゴでイタリアのサッカーテレビ中継をやるとの事。みんな家で、テレビにくぎ付けだそうな。ピ・ピ・ピ・ピーンチ!!僕らはさっきも言ったように、劇場に来て作品を観てもらわねば話にならないというのに…。

本番、内容も悪くなく善戦したとは言え50人割れ。これでは勝ったとは決していえません。明日はいよいよ2001年の舞台最終日!!明日は絶対勝たないわけには行きません。今日のこの悔しさをばねに、明日はさらにはじけちゃうもんね!

余談ですが、この日、中田が得点を入れたそうです。おめでとーーう!ゴホン!負けていられませんな。そして、上の写真の赤い服を着ているのが僕らにアビニオンで声をかけてくれ呼んでくれた、マウリッチオです。